スマホ通信料金値上げ!?【値下げ時代の終了か】
2025年5月、スマホ通信料の「値下げ時代」が終わりを告げ、新たな値上げの波が訪れています。NTTドコモやKDDI(au)を中心に各通信会社が相次いで新料金プランを発表し、実質的な値上げが進行していることが大きく報じられました。
KDDIの料金改定と値上げの流れ
KDDIは月額100円から300円の値上げを発表しました。
一見すると小さな値上げですが、月々の積み重ねは家計に確実に影響を及ぼします。特に注目されたのは「8月から海外データ通信などの新サービスを付加し、330円値上げ」という点です。これは、単なる値上げではなく、「付加価値を提供することで値上げを正当化する」という新しい流れが始まったように感じられます。
プラン名 | 改定前月額(税込) | 改定後月額(税込) | 値上げ幅 |
---|---|---|---|
使い放題MAX+5G/4G | 7,458円 | 7,788円 | +330円 |
auマネ活プラン+5G/4G | 8,778円 | 9,108円 | +330円 |
スマホスタートプラン、スマホミニプランなど | プランにより異なる | +110円〜330円 | — |
新プランに含まれる追加サービス
- au Starlink Direct:衛星通信を利用し、圏外エリアでもテキストメッセージの送受信や位置情報の共有が可能になります。対象機種で利用可能です。
- au海外放題:従来1日1,200円だった海外データ通信が、月15日分まで無料で利用可能になります。テザリングも対応しています。
- au 5G Fast Lane:混雑時でも快適な5G通信が可能になるサービスで、2025年7月1日から提供開始予定です。5G SA契約と対応機種が必要です。
- サブスクぷらすポイント:Apple Music、Netflix、YouTube Premiumなどの対象サービス利用で、Pontaポイントの還元率が最大20%に引き上げられます。2025年6月3日から提供開始予定です。
- Pontaパス:ローソンでの買い物がお得になる特典が付帯します。通常月額548円のサービスがプランに含まれます。
※利用にあたっての注意点:
①一部サービスは利用開始手続きが必要:「au 5G Fast Lane」など、一部のサービスを利用するには、別途手続きや設定が必要です。詳細はKDDIの公式サイトをご確認ください。
②対象機種の確認:「au Starlink Direct」などのサービスは、対応する機種でのみ利用可能です。ご利用の端末が対応しているか事前に確認することをおすすめします。
ドコモの映像配信サービスセットによる値上げ
NTTドコモも映像配信サービスをセットにした新プランを発表。
こちらは実質的に月額1,000円の値上げに相当します。
データ使用量 | 新プラン「ドコモ MAX」 (2025年6月〜) |
従来プラン「eximo」 | 差額 |
---|---|---|---|
0〜1GB | 5,698円(税込) | 5,665円(税込) | +33円 |
1〜3GB | 6,798円(税込) | 6,765円(税込) | +33円 |
3GB超(無制限) | 8,448円(税込) | 7,315円(税込) | +1,133円 |
従来の「eximo」3GB超の利用では月額7,315円(税込)でしたので、
約1,133円の値上げとなります。
でも、ドコモ MAXは追加料金なしで特典が含まれる
- DAZN for docomo 見放題:スポーツライブストリーミングサービス「DAZN for docomo」(通常月額4,200円)が、追加料金なしで見放題となります。
- Amazonプライム特典:ドコモからの「Amazonプライム」登録で、最大6か月間、月額会費相当の600円を月額料金から割り引きます。その後、ご登録期間中はdポイント(期間・用途限定)を毎月120ポイント還元いたします。
- 国際ローミング30GB無料:2025年9月以降、海外200以上の国・地域で、月間30GBまでのデータ通信が追加料金なしで利用可能となります。
SoftBankの出方はどうなの?
現時点でソフトバンクは明確な料金プランの値上げを実施していません。
ですが、ソフトバンクの宮川潤一社長は2025年5月、通信料金の据え置きには限界があると述べ、値上げの必要性に言及しました。ただし、ユーザーが納得できない“抱き合わせの値上げ”には否定的で、慎重な姿勢を取っています。一部では7月に新プラン発表、8~9月に既存プランの値上げがあるとの見方も出ています。
値上げに対してネットやユーザーの意見は?
最近の携帯大手各社の新料金プランは、「付加価値をつけての値上げ」が主流となりつつあります。
これに対して、必要以上の機能がかえって負担になるとの声も。
- 「お年寄りはそんなに使いこなせない。むしろ下げてほしい」(高齢女性)
- 「格安SIMで事足りるんよな、正直大手の高いプランとか戻れない」(20代男性)
- 「楽天に乗り換えたけど、一部通信に不満ある以外は文句なし。15年もソフトバンクに高額払ってたと思うと後悔しかない」(30代男性)
- 「いや、安くても繋がらない方がストレスです」(都内在住・30代女性)
格安SIMの節約効果は高く評価されつつも、通信品質を重視する声もあり、料金と使い勝手のバランスをどう取るかが今後の選択のカギとなりそうです。
スマホ料金の歴史と最近の動向
スマホ料金の推移を振り返ると、日本では1987年に初めて携帯電話が登場しました。
当初は通話が中心でしたが、インターネット接続やカメラ機能が普及し、2008年にiPhoneが登場したことで、スマホは生活必需品となりました。総務省の調査では、2008年のスマホ平均利用料金は月7,674円でしたが、2010年には8,054円、2020年には10,581円まで上昇しました。
菅政権による料金改革と再びの値上げ
しかし、
2020年に菅政権下で携帯料金改革が実施され、一気に値下げ競争が始まり、多くの家庭に恩恵がもたらされました。ところが現在は再び値上げの流れとなり、「負担増の時代」へ戻りつつあります。
AIと設備投資が料金上昇を後押し
専門家が示す値上げの理由は、「AIと通信インフラへの巨額な設備投資」です。
最近のスマホは生成AIが搭載され、大量のデータ通信が必要になっています。快適な通信を維持するためには、5Gや次世代の6Gなどの通信網を強化する大規模な投資が必要であり、そのコストが利用料金に反映されているのです。専門家は「今後数年間、値上げがトレンドとなる」と予測しており、便利さの追求と料金のバランスが課題となっています。
利用者の声とプラン見直しの必要性
この流れに対し、利用者からは「また値上げか」「最低限のサービスだけで安くしてほしい」
との声が多く寄せられています。専門家は、このタイミングで各自がプランの見直しを行い、自分に最適なサービスを選ぶことが重要だとアドバイスしています。
スマホ通信料金見直しとスマホ電池交換
スマートフォンが日常で欠かせない存在になった今、
必要なのは通信サービスの内容を冷静に選別し、月額料金と使い方のバランスを見極めることです。
「値上げ時代」だからこそ、じぶんに合った料金プラン見直しとあわせて、
実は、スマホ修理も視野に入れると、より長くスマホを使える可能性が出てくるんです!
特にバッテリー交換は、今あるスマートフォンを長く快適に使い続けるための有効な手段です。
通信費とスマホのバッテリー交換の両面から賢くスマホを見直し、あなたも「値上げ時代」を乗り切る工夫を始めませんか?
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