バッテリー接着に電気を使う新技術とは?

バッテリー接着に
電気を使う新技術とは?

バッテリー交換で接着材に電気を使う新しい仕組み

iPhone 16 では、バッテリーを本体から外す方法がこれまでの機種とは大きく変わりました。
以前のiPhoneシリーズでは、引っ張ってはがせる細いテープを使ってバッテリーを固定しており、
修理のときはそのテープを引き出すことでバッテリーを取り外していました。

しかし、iPhone 16 ではそういったテープが使われていません。
代わりに使われているのが、「電気を流すと接着力がなくなる特殊な接着材」です。
この新しい仕組みによって、電気を流すだけでバッテリーが自然に外れるようになりました。
力を加えたり道具を差し込んだりせずに外せるため、周囲の部品を壊すリスクが減っています。

電気活性接着材とは何か

このiPhone 16で使われている「電気活性接着材(でんきかっせいせっちゃくざい)」とは、
電気を流すことでくっつく力が弱くなる接着材のことです。

この接着材の中には電気を通す薄い層が入っていて、そこに電圧をかけると、化学反応が起きて接着力がなくなります。これにより、貼りついていたバッテリーが、特別な作業をせずに外れるようになっています。

この方法は、スマートフォンの修理作業においてバッテリーを安全かつ簡単に取り外すための新しい技術として注目されています。

9V電池を接続してiPhoneバッテリーを取り外す

iPhone 16 のバッテリーを 9 ボルトの乾電池の電気を流して外せるとのことですが、
実際の流れは次のとおりです。

  1. 電池のクリップをつなぐ
    バッテリーのプラス側(+)に赤いクリップをつなぎ、マイナス側(−)はiPhoneの内部の金属部分に黒いクリップをつなぎます。
  2. 接続したまま約1分30秒待つ
    説明通りに電気を流したまま約1分30秒待ちます。すると、バッテリーがくっついていた接着部分がゆるみ、はがれ始めます。
  3. バッテリーを持ち上げる
    接着が弱くなったら、バッテリーをそっと持ち上げて外します。もしまだ固くついている場合は、もう少し電気を流す時間を延ばします。
  4. 接着材の残りを掃除する
    必要であれば、残った接着材をアルコールなどで拭き取り、新しいバッテリーを取り付ける準備をします。

この新しい方法は、強い力を加えなくてもバッテリーが自然にはがれ、
手作業での安全性が高まっています。

接着剤に電気を流す方式の注意点

電気活性接着材を使ったバッテリーを安全に外すには、

  • クリップの接続を間違えない
    赤いクリップはバッテリーのプラス、黒いクリップはiPhone内部の金属部分に正しくつなぐ必要があります。間違えると、接着がうまくはがれなかったり、内部の部品が壊れる原因になります。
  • 電圧不足に注意
    9Vの乾電池が古くて弱っていると、十分な電流が流れずに接着が剥がれないことがあります。新しい電池を使うのが安心です。
  • 金属部分への接触に注意
    クリップや電線が他の金属部品に触れると、ショート(電気の事故)が起きるおそれがあります。つなぐ場所をしっかり確認してください。
  • 接着がゆるむまで無理に外さない
    バッテリーがまだ強くくっついているのに力を入れて外そうとすると、バッテリーが破損したり、他のパーツを壊す原因になります。十分に時間をおいてから外してください。

作業を効率化した9V電源ツールも登場

9V電池を接続した取り外し作業を効率的に行うために、
iPhone分解で有名な修理解説サイト「iFixit(アイフィックスイット)」は、
USBタイプCに対応した電源ツール「VoltClip(ボルトクリップ)」を発売しました。

VoltClipは、9V〜12Vの電圧を安定して流せるように設計された道具で、USB-Cで電源を供給する仕組みです。普通の乾電池よりも扱いやすく、正確な電圧で接着を弱められるため、作業の成功率が上がります。

また、VoltClipにはクリップが最初から取りつけられており、使い方も簡単です。電源として使うアダプターが9V以上の出力に対応していれば、安定した作業ができます。

iPhone16以降のバッテリー交換と他製品への応用の可能性

このように、iPhone 16 に導入された電気活性接着材と、それを活かす新しい取り外し方法は、修理をより簡単にし、安全にバッテリー交換が可能になります。

これまでのように技術の差によって作業失敗するリスク、力任せにこじ開ける危険性が減り、接着材もきれいに外れるので、他の部品を傷つける心配が減ります。バッテリー交換の数をこなすなら、専用ツールを使う方が安全で効率的ですよね。

このような技術が今後ほかのスマートフォンやタブレット、パソコンにも広がっていくことが期待されています。修理のしやすさを高めるこうした工夫は、これからのスマホ修理にとって欠かせないものとなっていきます。

実績あるバッテリー交換は修理専門店EyeSmart

とは言え、バッテリー交換作業に行き着く前の分解工程で、
部品同士を繋ぐケーブルや他のセンサーなどを傷つけてしまう方も多いのが現状です。

バッテリー部品も世の中には多種多様に存在しており、
実績のある高品質な交換用バッテリーを探すのは至難の技です。

古いモデルから、iPhone16以降もバッテリー交換は修理のプロにご相談ください!

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