プレゼントにスマホは有り無し?【クリスマスとお子様へのプレゼント選び事情を解説】
時代の変化とクリスマスプレゼント事情
クリスマスが近づくと、プレゼント選びが楽しみの一つとなります。今年も11月後半を迎え、クリスマスまであと少し。最新の調査結果によると、子どもたちが欲しいプレゼントにも時代の変化が反映されています。
おもちゃメーカーのバンダイが行ったアンケートでは、スマートフォンやタブレット、パソコンといった電子機器がトップ5にランクインしました。この背景には、学校教育でのタブレット利用や、家庭での学習や遊びの道具としてデジタルデバイスが普及していることが挙げられます。
特に注目すべき点は、スマホやタブレットの登場頻度が年々増加していることです。一方、昔ながらのぬいぐるみやゲームソフトも依然として高い人気を誇り、プレゼント選びの多様化が進んでいることが伺えます。この変化は、子どもの成長や生活環境の進化を映し出しています。例えば、私たちが子どもだった頃は、ファミコンやおもちゃのパソコンが夢のアイテムでしたが、今ではそれらが現実のスマートデバイスに置き換わっています。
初めてのスマホをクリスマスプレゼントにするメリットとデメリット
メリット
- 緊急時の連絡手段
スマートフォンは、外出時や緊急時に迅速な連絡を可能にします。昨今の調査によれば、特に一人で留守番をするタイミングや習い事への送り迎えが必要なくなる年齢でスマホを持たせる家庭が増えています。 - 学習ツールとしての活用
学習アプリやオンライン教材を通じて、子どもの学びを広げることができます。特に調べ学習や語学学習では、タブレットやスマホが効率的な学習を支える役割を果たします。 - 友人とのコミュニケーション手段
LINEやSNSを使った連絡は、現代の子どもたちにとって重要な社会的ツールです。特に部活動や学校の行事連絡で活用されることが多く、スマホがその一助となっています。 - デジタルリテラシーの向上
早期にスマホを使い始めることで、将来のITリテラシー向上が期待されます。特に情報を検索し、自分で判断する力が身につくとされています。
将来性や情報収集のやり方を学ぶことは現代では大事です。
デメリット
- インターネット上の危険性
NTTドコモの調査では、スマホ所有者の15%がSNS関連のトラブルに直面していると回答しました。特に、不適切なサイトや詐欺的な広告への接触リスクは深刻です。 - スマホ依存症のリスク
1日に平均3時間以上スマホを使う中高生が増え、学業や日常生活への影響が指摘されています。 - 健康への影響
長時間の画面注視は視力の低下や睡眠障害を引き起こします。特に夜間のブルーライトが原因となるケースが増加しています。 - 高額請求のリスク
アプリ内課金により予期せぬ請求が発生する事例が増えています。2023年の報告では、12歳未満の子どもが課金トラブルを経験したケースが20%を超えていました。
インターネットトラブルや事件は増加しています。
スマホ所有年齢の現状と背景
NTTドコモが昨年11月に実施した調査によると、小学5年生のスマホ所有率は40%を超え、中学生になると80%に達します。また、スマホを持たせた平均年齢は10.6歳と、ここ3年間ほぼ変化がありません。この年齢が多い理由には、留守番中の連絡手段としてや、部活動や塾の連絡手段として必要性が高まっていることが挙げられます。
また、友人とのコミュニケーションがスマホ所有を後押しするケースもあります。「友達が持ち始めたので欲しいと言われた」「部活の連絡がLINEで行われているため」といった声が多く、スマホが子どもの社会生活で重要な役割を担っている現状が伺えます。
スマホ利用時のルール作りと対策
スマホを安全に使うためには、親子でルールを作ることも一つの方法です。以下の具体的な対策が推奨されます:
- フィルタリングサービスの利用
不適切なサイトや有害情報へのアクセスを制限できます。2023年から義務化されているフィルタリング機能は、多くの家庭で導入が進んでいます。 - 使用ルールの設定
夜の使用を制限するなど、スマホを使う時間や場所について明確なルールを設定しましょう。 - ペアレンタルコントロールの活用
アプリの課金やダウンロードを保護者が管理できるように設定します。これにより高額請求のリスクを減らせます。
ルール作りの目的は、子どもが安全にスマホを活用するだけでなく、自らの判断で責任を持った使い方を身につけることです。
子どもの自己判断力を育てる重要性
フィルタリング機能などの技術的対策だけでは限界があり、最終的には子どもの自己判断力が鍵となります。専門家によると、「危険な情報を見分け、適切に対処する能力を育てることが大切」とのことです。親子で毎日のコミュニケーションを密にし、危険に気づくために子供のサインを見逃さないことが重要です。
例えば、突然「会話で友達の名前が出なくなる」「学校に行きたがらない」などの行動が見られた場合など、早めに学校や専門家に相談することが大事になってきます。
プレゼント選びの予算と親の思い
2023年の調査では、クリスマスプレゼントの予算で最も多かったのが5,000円から6,000円未満でした。一方で、2万円以上の贅沢なプレゼントを選ぶ家庭も約5%存在しています。ただし、物価高の影響で予算を減額する家庭も3割を超えており、ご家庭によって本当に様々なことがわかります。
とは言え、プレゼント選びで親が最も重視するのは、子どもの「好き」や「希望」を尊重することだと思います。喜ぶ顔が思い浮かびますよね。
今年のクリスマスは、お子さんの成長を振り返りつつ、現代にふさわしいプレゼントも候補に入れてみてはいかがでしょうか?
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