「iPhoneがいいのか、それともAndroidなのか」
スマホ文化始まって以来、未だ決着のつかない「宿命の戦い」とも言える課題ですね。
結局のところ、好みや生活事情、用途に合わせて選ぶものですが、今回は改めて両者の特徴から、それぞれiPhoneが向いている人とAndroidが向いている人を検証していきたいと思います。
iPhoneとAndroid 利用率の割合は?
この章では、iPhone/Androidが登場した背景や、両者の利用率の割合について解説します。
日本初上陸したスマホ「iPhone 3G」
2008年7月11日、SoftBankより発売されたiPhone 3Gは、日本のスマホ文化における全ての始まりとなりました。
それまでWillcomより「W-ZERO3」なるスマホに近い端末が発売されていましたが、一部のPDAファンにしか認知されず、とても一般的に利用されることはありませんでした。
そのiPhone 3Gですら、最初はタッチパネルやアプリとった、今では当たり前とする様式に多くの人が戸惑いがあったかと思います。
しかし、徐々に興味を持った人がブログや動画にレビューなどを挙げ、そうした情報をもとにiPhoneは受け入れ始めるのでした。
ライバル現る!その名も「Android」
そして2010年1月5日、GoogleよりAndroidデビュー作となるスマホ「nexus one」が発売されました。
iOS端末と異なり、AndroidそのものはGoogleが開発するものの、端末は各メーカーが各々開発するため、この後にGalaxyやXperiaといった、それぞれ個性を持ったAndroid端末が無数に発表されることとなります。
またAndroid自体がウィジェットやホーム画面書き換えとった、カスタマイズの自由度が高かったのも、iPhoneにはない魅力でした。
日本国内と世界単位では、利用率の割合が大きく異なる
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さて、日本国内ではiPhoneの利用率が約67%、Androidの利用率が約33%と、iPhoneが大きくリードしています。
しかし、世界全体で見ると、iPhoneの利用率が約27%、Androidの利用率が約73%と逆転する結果となるようです。
それぞれ普及した背景や、国ごとに文化事情も異なるため一概にどちらがとは言えませんが、Googleがネット上の最大プラットフォームであることや、Android端末には比較的安価な端末もあることや、Android OS自体が自由なライセンス体系であることなども大きく影響していると考えられます。
iPhoneのメリット
ここからは、それぞれのスマートフォンの特徴について解説していきます。
まず、iPhoneを選択することで得られるメリットについて説明しましょう。
操作が比較的簡単
iPhoneを選ぶ最大の利点とも言えるのが、操作のしやすさです。
アイコンやホーム画面など、確かに見た目はかわいいだけでなく、項目はきちんと整理されており、操作のほとんどはタップかスワイプで完結できるようになっています。
また、顔認証でのロック解除やAirDropなど、一部の操作は感覚的に行えるのも、iPhoneならではの魅力です。
生活に役立つ機能が満載
iPhoneは単に情報を管理したり、ネット上のサービスを利用するといったものではありません。
例えば総合的に健康状態を管理できる「ヘルスケア」が初期アプリとして入っており、睡眠や運動量などをiPhoneで管理できます。
これが初期搭載というのは大きいですね。スマホ初心者の場合、アプリで健康管理と言ってもどのアプリがいいのか分からず、最悪の場合はアプリを探す段階で力尽きてしまいます。
このヘルスケアアプリはApple Watchとも連携しているので、運動した後のデータを後でiPhoneで確認といった使い方もできます。
なので、室内でフィットネスをする間はApple Watchだけを身につけておき、後ほど運動量をiPhoneで確認といった使い方もできて、とても便利ですね。
他デバイスとの連携が簡単
先ほどの「Apple Watch」ですが、iPhoneにはリンクするための専用アプリも初期搭載されています。
さすがに社外製のスマートウォッチなどには対応しませんが、お互いに純正であれば確実に運用できるというのも、スマホ初心者にとっては安心です。
またPCのデータをiPhoneとやり取りするのも、iTunesが一役買っています。
特に音楽の同期はプレイリストをフォルダに入れて管理できるなど、iPod時代からの利便性が今でも受け継がれています。
iPhoneのデメリット
では、iPhoneを選択する上でのデメリットには、どんなことがあるのでしょうか?
本体価格が高額
特に最近の機種がそうですが、iPhoneは10万超えどころか、機種によっては20万前後の価格と、かなり高額です。
なので、機種変更する際にはキャリアごと乗り換えるなど、何かしらの特典やキャッシュバックを受けるのが得策といえます。
開発の自由度が低い
iPhoneのアプリ開発には、XCodeと呼ばれる開発環境を用いる必要があります。
そのXcodeはmacOS版しかありません。
また、iOS自体はAppleによるクローズドソースで、その全容は非公開となっています。
しかしAndroidはオープンソースであるため、組み込みOSとして自由に使うことができます。
この辺りはユーザーにとってはあまり馴染みのない話ですが、開発者によって好みが分かれる話となると、普及率にも影響してくるところでしょう。
しかし、最近はRustというiOS/Android両方のアプリ開発が可能な機構も登場しています。
そうしたことから、すでに「iPhoneアプリ開発はちょっと不自由」といった風潮もなくなりつつあるのかもしれません。
Androidのメリット
では、Androidスマートフォンを選択するメリットには、どんなことがあるでしょうか?
いろんな機種がある
Androidスマートフォンには、それこそ無数の種類が存在します。
例えば、何でもできるオールインワン機種であればXperiaやGalaxy、動画を楽しむのであれば、映像の発色がいいIGZOディスプレイを備えたAQUOS Phone、コストパフォーマンスを意識するのであれば1万円台の格安スマホといったものまで存在します。
いろいろあるといっても、メーカーが好き勝手作っているわけではありません。
Googleは「Androidスマートフォンを設計する際には、こんな感じで作ってくださいね」という、お手本のスマートフォンを発表しています。
これを「リファレンスモデル」といいます。
現在のリファレンスモデルはPixelという機種ですが、昔はnexusという名前のスマートフォンでした。
なので、きちんとAndroidの性能を発揮しつつ、メーカーが多様なニーズに合わせて機種を開発しているので、ユーザーもより自分に合ったスマートフォンを選ぶことができるのです。
カスタマイズの自由度が高い
また、Androidはホーム画面を書き換えたり、ウィジェットを自由に貼ることができるため、カスタマイズしやすいのも特徴です。
ウィジェットに関してはiPhoneもそうですが、Androidは初代バージョンから可能となっていました。
ホーム画面に関しては、Playストアからインストール可能です。特にキャリア純正のホーム画面などが使いづらい場合など、自分に合ったものを探して入れ替えられるのは、操作性に関して大きな利点ですね。
開発しやすい
Androidは専用の開発環境である「Android Studio」が、WindowsやmacOSのみならず、なんとLinuxやChromebookでも使用可能です。
もともと、Androidはプログラマーの間で広く親しまれていた「Java」というプログラミング言語で開発されていたため、アプリ開発者を集めやすかったという経緯があります。
つまり開発したい人も多く、開発環境の提供も柔軟なので、アプリ普及率が高いのでAndroid自体の支持率も高いのです。
Androidのデメリット
では、Androidスマートフォンを選ぶ上でデメリットとなることは、どんなことでしょうか?
セキュリティはちょっと心配かも
よく「AndroidはiPhoneと比べてセキュリティ面が弱い」と聞きますが、これはAndroidは専用のアプリストア以外からアプリがインストールできてしまうからです。
とはいえ、本来は開発者用に提供されている特殊な設定をしない限り、できないようになっているので、よほど不審なサイトに訪れない限りは問題ないでしょう。
また、セキュリティ対策が必要なのはiPhoneにもAndroidにも言えることです。
Avast!など、無料のセキュリティアプリなどもありますので、いずれにしてもセキュリティ対策は怠らないようにしましょう。
ビギナーの場合、操作が難しく感じることも
これはAndroidそのものというより、メーカーやキャリア純正のホーム画面についてなのですが、先ほどお話しした「ホーム画面書き換えアプリ」が仇となることもあるようです。
Googleからリリースされた段階の、いわゆる「素のAndroid」は待受とアプリメニューのシンプルな構成なのですが、これがメーカー独自のものに置き換えられていた場合、それが複雑なレイアウトになっていたり、ネットの解説と配置が異なっているため解りにくいということもあるようです。
結局は、その機種としての使い方を覚えることとなるのですが、使いやすくするための工夫も問われるのが、自由度の高いAndoroidでもあるのです。
まとめ
では、今回のまとめに入りましょう。
- 利用率は日本ではiPhoneが、世界単位だとAndroidが優勢
- iPhoneは操作がわかりやすい反面、高額になりがち
- Androidはカスタマイズの自由などがあるが、かえってそれが解りにくさにつながることも
- 初めてのスマホはiPhone、慣れたらAndroidにチャレンジしてみては?
アイスマートでは、iPhoneやAndroidスマートフォンの修理を行なっています。
バッテリーが保たなくなってきた、落として画面が割れてしまったなどの場合には、是非ともご相談ください。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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