Switchが水没!ゲーム機の水損修理とやっておくべきこと!
Switch水没事故の実態と水没したらやるべきこと
水による故障は、電子機器に大きな影響を与えます。
たとえば、Switchに水が入ると、内部の基板が錆びたり、部品が腐食してしまう恐れがあります。特にお風呂場などの水回りで使用していると、思いがけず水に触れてしまうことがあります。Switchは防水設計ではないため、湿気が多い場所での使用はトラブルの原因となります。また、電気系統に水が入ることで感電や火事の危険が生じる可能性も指摘されています。EyeSmartでは、これまでに多数の水没事故を診断し、修理作業に取り組んできました。これまでの経験と技術をもとに、今回ご紹介する修理方法では、各工程での注意点や作業手順について詳しく説明していきます。
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Switch水損直後の初動処置の重要性
Switch内が水に濡れてしまったら、すぐ電源を切ることが大切
水が内部に残ったまま電源が入ると、精密な回路にダメージが広がる可能性があります。最初の対応として、外側に付いた水分をできるだけ取り除くことが必要です。また、内部にさらに水が入るのを防ぐため、すぐに専門の技術者による分解や洗浄作業へと移るのが望ましいです。侵入した液体の種類によっても、緊急度は変わってきますが、概ね水没後の24時間以内に行動することが、修理の成功に影響を及ぼすことが知られています。
さて、ここからは修理店での水没対応を順を追って見ていきます!
修理店での分解作業の手順とポイント
水分が侵入したSwitch修理は、分解して専門の水抜き作業が必要です。
まず、作業前にバッテリーコネクターを外して、内部に電気が流れないようにします。分解には、Switch専用のプラスドライバーや、特殊な形状のY字ネジに対応した工具を使用します。裏蓋を外すと、内部が水で濡れている状態になっている場合が多く、部品に残った水分が時間とともに錆びを起こすことがあります。そのため、各部品は丁寧に拭き取り、分解後はなるべく早く洗浄と乾燥の作業に入ります。内部にある小さなコネクターやタッチパネル、液晶パネルについても、一つひとつ注意深く点検しながら作業を進めます。複雑な構造のため、部品の位置や取り付け順序を正しく把握することが大切です。
無水エタノールを用いた洗浄と乾燥の方法
分解が完了したら、工業用アルコールなどで水分をできるだけ早く除去することが最善
そこで、各パーツをタッパーや超音波洗浄機に入れ、無水エタノールを使って水分を置き換える方法が採られます。無水エタノールは揮発性が高く、部品に付着している水分と入れ替わることで、短時間で乾燥しやすい性質を持っています。ただし、液晶パネルやバックライトシートのように接着剤が使われている部品は、特に丁寧な乾燥作業が必要となります。この工程により、基板の状態をできるだけ元に近い状態に戻すための準備が進められます。
液晶パネルの取り扱いとバックライトシートの保護方法
Switchの液晶パネルはデリケートな部品で、水分の影響を受けやすいです。
特に、バックライトシートは薄く、接着剤で固定されているため、無水エタノールを使った洗浄がかえって影響を与えることがあります。そのため、液晶パネルは分解後に個別で取り扱い、両面テープで固定されている部分は慎重に切り離して作業します。専用の薄いヘラや三角ピックを使って、接着剤を傷つけないよう注意深く作業を行います。もしバックライトシートに水分が残っている場合は、専用の方法で丁寧に乾燥させ、液晶パネル自体へのダメージを防ぐ対策がとられます。これにより、修理後にできるだけ元の美しい画面表示を取り戻すよう努めます。
再組み立てと最終チェック、ならびに防水対策
すべてのパーツ洗浄と乾燥が終わったら、再組み立ての作業に移ります。
分解時の手順を逆にたどる形で、埃や余分な水分が入らないよう注意しながら各部品を組み直します。再組み立ての際、各コネクターの接続や部品の正しい位置合わせをしっかり確認します。また、基板表面にごく少量の水分が残っている場合には、防水剤を使った対策が検討されることもあります。最終的に、電源を入れて動作確認を行い、表示や操作に問題がないかをチェックします。こうした工程を経て、修理作業が一段落します。一部パーツの接続が甘い場合は、接続エラーが表示されたり認識されないので、再接続して改善を試みます。
水没修理は技術と各工程が結果に影響する
Switch水没修理は、初動対応から分解、洗浄、乾燥、再組み立てまでの一連の工程が、結果に大きく影響します。
たとえば、内部データの救出や、短い期間での起動回復を目的とする場合と、そうでない場合とで、作業内容が変わることがあります。EyeSmartでは、電源オフの初動処置、バッテリーの取り外し、無水エタノールを使った洗浄・乾燥など、各段階で持っている技術や知識を活かして作業に取り組んでいます。また、液晶パネルの取り扱い、各工程で注意を払うポイントが、最終的な修理結果に影響を与えると考えられます。作業の最後には、電源を入れてSwitch各機能の動作確認をして、修理作業の終了となります。
水没Switchの修理費用とサービス注意点
水没修理費用は、動作しない部品や故障した機能を修理または交換するための作業にかかる合計金額で決まります。
もし故障している箇所が多い場合や、交換が必要な部品が多くなると、修理費用が新しい本体の購入に近い金額になることもあります。そのため、EyeSmartでは修理を始める前に概算の見積もりをお伝えし、費用について十分に検討できるようにしています。見積もり段階で修理の進行を見直すことも可能です。また、故障したSwitchの買取サービスも行っており、修理費用とお客様の目的やコストを比較していただくことで、より適したサービスの利用をサポートしています。これにより、修理を依頼する際の判断材料としていただけるよう努めています。
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