iPhoneを本体だけ買うときの注意点
最近では、Apple Storeで通信契約を結ばずにiPhoneを購入する人が増えています。しかし、「今のSIMカードがそのまま使えるのか」「中古でも問題ないのか」「格安SIMはどうか」といった疑問を抱く方が多いようです。今回は、そんな疑問に答えながら、iPhoneの単体購入が本当にお得かどうかを解説していきます。
iPhoneのみ購入するメリットとデメリット
まず、iPhoneを単体購入する場合のメリットとデメリットを考えてみましょう。Apple StoreでiPhoneを購入する最大のメリットは、キャリアショップで購入するよりも安価で手に入れられることです。特に、分割払いでもApple Storeでは金利ゼロで購入できるので、長期的に見てもキャリア契約よりお得です。また、購入後の機種変更や売却に制限がないため、いつでも自由に行動できます。特にApple製品はリセールバリューが高いので、売却時にも高額で買い取ってもらえることが多いです。
一方で、デメリットとして挙げられるのは、初期設定やSIMカードの挿し替えを自分で行う必要がある点です。しかし、iPhoneは非常にユーザーフレンドリーな設計になっており、画面に表示される指示に従えば、設定も簡単です。SIMカードの挿し替えも古い機種から新しい機種に差し替えるだけで、ほとんどの場合問題なく利用できます。
現在のSIMカードが使えるかどうか
さて、ここで多くの人が疑問に思う「今のSIMカードが使えるのか」という点について説明します。まず、SIMカードには契約者情報と電話番号が記録されているだけで、SIM自体にロックがかかっていることはありません。SIMロックは端末側にかけられるもので、SIMカード自体は他の端末に差し替えても基本的に使用可能です。
特に、2021年10月以降に販売されたiPhoneは全てSIMフリーなので、この点で不安に思う必要はありません。大手4社(ドコモ、ソフトバンク、au、楽天モバイル)のSIMカードであれば、差し替えるだけでそのまま使用可能です。格安SIMを利用している場合も、APN設定を行うだけで使えるようになります。APN設定は各社のウェブサイトからプロファイルをダウンロードするだけで簡単に設定できるため、難しい手順はありません。
注意点としては、auの4Gから5Gへの移行や、ソフトバンクのAndroidからiPhoneへのSIMカードの移行の場合には、うまく動作しないケースもあるため、その際はプラン変更やSIMカードの交換が必要になります。
発売時期によってSIMカードサイズが違うことも
スマホの販売時期でSIMカードのサイズが違うこともあるので注意!
SIM種類 | サイズ | 運用期間 | 使用機種 |
---|---|---|---|
標準SIM (miniSIM) | 15mm × 25mm | 2008年頃から2012年頃まで主流 | iPhone 3G/3GS、初期のAndroidスマートフォンなど |
microSIM (マイクロSIM) | 12mm × 15mm | 2010年頃から2014年頃まで主流 | iPhone 4/4S、同時期のAndroidスマートフォンなど |
nanoSIM (ナノSIM) | 8.8mm × 12.3mm | 2012年から現在まで主流 | iPhone 5以降、多くの最新 |
他にも、eSIM(embedded SIM)は物理的なSIMカードを必要とせず、一部のiPhoneやGoogle Pixelシリーズなどの最新スマートフォンで採用され、端末の小型化や防水性の向上に寄与しながら、日本では物理SIMと併用されつつ普及が進行中の技術です。
SIMカードをネット接続するためのプロファイル・APN設定
2024年現在でも、格安SIMを利用するユーザーがSIMのプロファイル設定(APN設定)を行う必要がある場合が多いですが、状況によっては自動化されているケースもあります。
格安SIMをスマホ本体とは別で購入して使う場合は、SIMカードが届いた際に、「APN設定」が必要な場合があります。これは、スマートフォンをインターネットに接続するために必要な初期設定です。
設定が必要なケース
- SIMロックが解除された他社キャリアの端末を使用する場合
- 個人で新品SIMフリー版スマホを単体購入、使用する場合
- 中古スマートフォンを使用する場合
必要ないケース
- 大手キャリア:(ドコモ、au、ソフトバンク)で購入した端末は、すでにAPN設定がされているため、追加の設定は不要です
- サブブランドのSIM:LINEMOやpovo2.0などのサブブランドのSIMは、構成プロファイル対応されているため、SIMカードを挿入するかeSIMプロファイルを読み込むだけでモバイルデータ通信が可能です。
- 特定の格安SIMサービス:一部の格安SIMサービスでは、プロファイル設定が不要な場合があります。
中古iPhoneでも大丈夫?
中古のiPhoneを購入する際も、殆どの場合はSIMカードの入れ替えだけで使用可能です。しかし、数年前のスマホはSIMロックがかかっている可能性もあるため、その点だけは注意が必要です。特に、iPhone 11以前の機種を中古で購入する場合、SIMロックがかかっている可能性があるので、購入前に必ず確認しましょう。フリマサイトで購入する場合は、出品者にSIMロック解除済みかどうか確認することが重要です。
また、困った場合は、契約している通信会社に問い合わせるか、店頭で相談すれば大抵の問題は解決します。iPhoneのデータ移行も非常に簡単で、旧機種と新機種をかざすだけでデータの引き継ぎが完了します。LINEの引き継ぎなども、基本的には簡単に行えるので、安心して進めてください。
他に中古のスマホのメリットとデメリットは?
他にも、代表的な中古のメリットデメリットは以下の様なものがあります
メリット | デメリット |
---|---|
価格が安い | 小さな傷や凹みがある可能性がある |
販売終了モデルが手に入る | SIMロックがかかっている場合がある |
掘り出し物が見つかる可能性がある | バッテリーの劣化がある可能性がある |
初めてでも手探りで数分で完了できるから大丈夫
iPhoneを単体で購入することは、通信契約と切り離して自由に端末を選べる素晴らしい方法です。特に、現在のSIMカードをそのまま使用できるという点や、格安SIMにも対応している点で、不安を持つ必要はほとんどありません。自分で設定を行うことができれば、長期的に見ても非常にお得です。
- ポイントを押さえれば初めてでも数分で設定が可能です。
- 修理店やスマホショップなどでも、この様なAPN設定をサポートが可能です。
- SIMカードのサイズが合わない時は交換して貰えばOK(数日待つ可能性はあり。)
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