一年が過ぎるのは早いもので、すっかり寒くなってまいりましたね。
よく「寒さは女の敵」なんて言いますが、実は「スマホの敵」でもあることをご存知でしょうか?
スマホのバッテリーは暑い夏の時期はもちろんのこと、寒い冬の時期も苦手であり、バッテリー駆動時間が短くなってしまうのです。
今回は、これからの時期に気をつけたい!スマホの冬対策についてお話しします。
冬はスマホのバッテリーがすぐに減る?!
スマホの冬対策を紹介する前に、なぜ冬の寒い時期はスマホのバッテリーがすぐに減るのかについて解説します。
寒い時はバッテリー残量に注意!
実は冬はその寒さから、スマホのバッテリー残量がすぐに減ってしまう時期でもあるのです。
これは気温が低下することにより、スマホのバッテリー内部で電気のやり取りをする「電解液」が電気を通しにくくなってしまうからです。
これに関して、大手3キャリア(KDDI/NTTドコモ/SoftBank)も「気温の低さはバッテリー残量の減りを早める」とコメントしています。
KDDIが実証実験
KDDIは低温環境下でのバッテリー残量低下について、実証実験を行なっていました。
実験内容は、一般的な室温(25度)と、0度の時、更には寒冷地を想定したマイナス20度の環境下で、どれだけ動画を再生できるかというものでした。
そして、結果は驚くものに。
温度によって、電池持ちが倍以上も違うのですね。ビックリしました。
水野:今回の実験では、空調の効いた室内では約6時間近くも連続視聴できたのに対し、−20℃の世界では約2時間半と、大きな差が出た結果となりました。
引用元:KDDIトビラ
この実験では、室温が25度の時は動画を5時間以上再生できたところ、0度の時は4時間程度、マイナス20度の時の再生時間は2時間25分と半分を切るという結果でした。
「熱」という、冬スマホのもう一つの落とし穴
バッテリー駆動時間が少なくなる上、冬の寒さが故にスマホを使い捨てカイロなどで温めて使う人もおられるのではないでしょうか?
実はそれ、NGです!
カイロで温めるのは絶対NG!
上記の実験結果を見ると、尚更ですが「寒いのがダメなら、温めれば良いのでは?」とお考えになるかもしれません。
それが故、冬にスマホを使い捨てカイロで温める人をよく見かけます。
ですが、実はそれ「スマホを壊す行為」にも繋がるので絶対やめましょう!
使い捨てカイロをポケットに入れた場合、温度は40度以上にもなります。
そんな高温状態の中にスマホを入れるというのは、当然バッテリーや他の部分にも大きな負担をかけてしまいますね。
逆に、熱でバッテリーが壊れやすいと言われる夏の気温が30度を超える程度なわけですから、どれ程よくないかは一目瞭然です。
暖房も気をつけて
冬だからこそ気をつけたい、スマホを使ってしまう高温状況として「暖房の効いているところ」も要注意。
特にストーブの側は軽く40度を超えて60度近くにもなりますから、スマホを持っていくのは厳禁です!
熱で負荷のかかったスマホのバッテリーは膨張してしまって大変危険ですので、絶対にストーブやヒーターなどのそばに近づけないでください。
意外と知らない、スマホの「使用範囲温度」
スマホには「使用範囲温度」というものが定められており、正常に動作できる最低温度と最高温度の目安があるのです。
その目安として、スマホを使って良い温度は5度〜35度と言われています。
実はスマホ内部の基盤やバッテリーは60度くらいまで耐えられるのですが、当然その状態は安全な状態ではありません。
つまり、夏のかなり暑い日は実質スマホが耐えられるか否かの環境となりますが、暖房を効かせすぎた部屋もそれと同等になりまねません。
スマホを長持ちさせるためにも、この使用範囲温度は頭の片隅に置いておきましょう。
やっておきたいスマホの冬対策
では、スマホを寒い冬でも安全・快適に使うには、どうすれば良いのでしょうか?
ポケットなどで適温をキープ
なによりスマホの本体の温度を、動作させるのに適した温度に保つことが肝心。
一番簡単にできるのは、外では使わない時はポケットに入れておき、なるべく寒気にさらさない様にすることです。
使い捨てカイロと一緒に入れると危険ですが、ただポケットにしまうだけであれば適温を保ちやすいと言われています。
省エネモード・モバイルバッテリーを有効活用
とはいえ、使う際は寒気にさらされるわけですし、服の素材によってはポケットでの適温キープも完璧とはいきません。
なので、省エネモードなどのバッテリーにやさしいモードを利用し、万が一に備えてモバイルバッテリーも常備しておくことをオススメします。
もちろん、常備するモバイルバッテリーもスマホ同様に寒気にさらされるので、容量が若干少なくなる点は要注意です。
あまりに減りが早い時は専門家に相談
冬にスマホを使う場合、その寒さが故にバッテリー駆動時間が短くなるのは事実です。
しかし、流石にKDDIの実験の様にバッテリー駆動時間が半分にまで減少することは考えにくいでしょう。
もし、極端にバッテリーがもたなくなった場合。
それは冬の時期であっても、寒さではなくバッテリーそのものの寿命かもしれません。
この場合は寒さ対策を行なっても効果はほぼ得られません。
専門家への相談をオススメします。
まとめ
では、今回のまとめに入りましょう。
- 気温が下がると、スマホのバッテリーは性能低下
- また暖房や、使い捨てカイロでうっかり熱による負荷のリスク
- なるべく服のポケットに入れておくことで、適温を維持
- 省エネモードや、モバイルバッテリーなどによる補助的な対策も
やはり寒いと、人間もスマホも縮こまってしまう様ですね。
暖かい春が待ち遠しいものです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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