スマホ連携ですぐ始める!
話題のスマートギターとは?
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エレキギターやエレキベースの練習では以前からiPhoneスマホと連携して音楽を聴きながら練習したり、チューナーなどの練習に必須なものを内蔵したい需要はあったが、歴史ある楽器業界では、なかなか登場しなかった。近年では中国のIT進出により、エレキギター周りのデジタル化と相まって、スマート化しつつ日本の楽器業界では業績拡大している。今回はそんなスマート化の究極型としてiPhoneスマホと直接連携できる人気のスマートギターを解説。
スマートギターという新しい形
スマートギターはメーカーがあえて奇抜な製品を発表して一般的に定着しなかった過去もある。
だが今回話題のPEOZのスマートギターは、見た目は従来のテレキャスタータイプを継承しており、
内部構造はアンプ、スピーカー、バッテリーも本体内蔵し、スマートフォンアプリと連携、ケーブルや外部機材なしに内部で基本的な音を作れる。
フル充電で約8時間演奏できるバッテリー性能で、Bluetoothでスマホ接続するだけで即演奏が始められる。従来の「アンプにつなぐ」「シールドを用意する」「エフェクターを揃える」という準備を省略でき、音作りから録音、練習までが1本のギターで完結するのが大きな特徴。
PEOZ(ピオズ)とは?
PEOZはスマートギター専業に近い新興ブランド。
製品自体はアプリ連動や内蔵機能を備えた“全部入り”型を主に展開。2000年ごろから活動が確認でき、売れ行きは2025年に入り注目度が上がり、入門向けでコストパフォーマンスが高い点が評価されネットで話題。
話題のPEOZのスマートギター構造
PEOZのスマートギターのボディは、一般的なテレキャスタータイプを基調としつつ、
高級感のある仕上がりになっている。
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カラーバリエーションはブラックのほか、グリーン、レッド、アイボリーなど複数展開されており、外観にもこだわりが見られる。重量は約3.5kgで、一般的なエレキギターと同等。ナット幅は約42mm、指板は9.5インチラディアスで、演奏時に握りやすい設計となっている。フレットの側面処理も滑らかで、初心者でも指が痛くなりにくい。
電源はボディ側面のスイッチで長押しして起動。USB-C端子で充電が可能で、フル充電時には約8時間の連続演奏できるとのこと。ギター本体にスピーカーが内蔵されており、家庭内練習で十分な音量が出せる。音を外に出したくない場合はヘッドホン端子を使って静かに練習できる。
ピックアップはフロント、センター、リアの3種を切り替え可能で、トーンコントロールにも対応。
本体電源を入れずにシールドを接続すれば、通常のテレキャスターとしても機能する設計で、従来のアンプ演奏も楽しめる。
スマホ連携で変わる練習環境
スマートギター最大の魅力は、専用アプリを通じて練習環境を劇的に効率化できる点だ。
アプリ内にはメトロノーム、チューナー、各種エフェクター(歪み・フェイザー・コーラスなど)、
アンプモデリング機能など全てツールがまとまっている。練習時に必要な機材を一個ずつ探して繋ぐ必要がない。
さらに、専用のアプリ内の「学習」機能で、コード練習やアルペジオなどの基礎講座が動画付きで提供され、楽譜とダイアグラムが同時に表示される。
YouTubeの音源を取り込み、ギターの音だけを消したマイナスワン(伴奏用音源)を作ることも可能で、区間リピートや再生速度変更にも対応している。これにより、耳コピ練習や苦手フレーズの繰り返し練習を手軽に行えるようになった。
利用シーンと実用的なメリット
スマートギターの革新的だと思われるのは、練習ハードルを大幅に下げる部分だ。
これまでのギター練習では、アンプやシールド、エフェクター、スピーカー、メトロノーム、チューナーなど複数の機材が必要だった。特に自宅での練習では騒音や機材の設置スペースの問題もあり、練習環境の構築自体が初心者にとって大きな壁だった。加えて練習前の準備に時間がかかっていた。
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スマートギターは、そうした煩わしさを一掃できる。
電源を入れればすぐに音が出せ、スマホアプリから自分の好みの音色を瞬時に呼び出せる。Bluetoothイヤホンを使えば深夜でも静かに練習でき、スピーカーから出す場合も家族の迷惑にならない適度な音量に調整できる。
さらに、アプリに内蔵された「マイナスワン機能」は、既存の楽曲をギターなしの伴奏に変換できるため、実際のバンド演奏に近い練習が可能になる。これまで別のプレーヤーやパソコンで音源を流していた手間が不要になり、スマホ1台で完結する。自分で作成したカスタムサウンドを3種類まで記憶でき、ロックやクリーン、クランチなどの音をワンタッチで切り替えられるのも魅力。
手に取りやすい価格と品質
価格は約3万9800円と、スマートギターとしては破格の設定。
従来のエレキギターは、最も安い入門最安モデルが1〜3万円程度、
少し品質が上がると3〜8万円台が一般です。
その中では、アンプ・エフェクター・チューナー・メトロノームといった練習に必要な機能を全て内蔵したエレキギターがこの価格で買えるのは非常にコストパフォーマンスが高い。
各部サイズも、ナット幅42mm、重量3.5kgと扱いやすく、フレットの仕上げや塗装の質感も丁寧に作られており、単なる廉価モデルとはちがう見た目でしっかりしている印象。
時代に合わせたギターの進化
エレキギターは長い歴史を持つ楽器であり、その伝統的な構造や音色を重視する愛好家が多い。
特にビンテージアンプやアナログ機材を重視する愛好家や権威あるベテラン層からは、
スマート化に否定的な意見も根強く存在する。
しかし、現代のプレイヤーにとって、手軽に練習できる環境は何よりの魅力です。
中国メーカーを中心にIT技術を取り入れた楽器開発が進み、スマートギターやAIエフェクターのような新しい試みが次々と登場している。ピオズのような製品は、その流れを象徴する存在。伝統の形を守りつつ、時代に合わせた利便性を融合したスマートギターは次世代のエレキギターなのかも知れません。
ギター練習の常識を変えるスマホ連携
これまで「練習にはエレキギター以外に機材が必要」という固定観念を持っていた
ギタリストにとって、スマートギターは革命的。
スマホとギターだけで音作りから録音、練習、伴奏再生までをこなせる環境は、
これまでのギター練習開始までの準備の煩わしさをデジタル技術によって改善できる。
| 内蔵機能 | 機能の詳細 | 初心者にとってのメリット |
|---|---|---|
| チューナー | ギター音程を正確に合わせる機能。Bluetoothで音を拾い、外で騒音があっても正確に調整できる。 | 毎回のチューニングが簡単。正しい音感を身につけやすい。音がずれたまま練習するリスクを防げる。 |
| メトロノーム | 一定テンポ音を鳴らしてリズム感を鍛える機能。スマホアプリでテンポ設定が可能。 | 演奏のテンポを安定させ、リズムのズレを防ぐ練習ができる。バンド演奏にも役立つ。 |
| アンプ | 実際にアンプ回路とスピーカーを本体に内蔵。イヤホンやアンプに別途接続しなくても使える。 | 実際のライブ環境に近い音で練習できる。音の歪みや表現の違いを体感しながら技術を磨ける。 |
| エフェクター | 音色を変化させる機能。ディストーション、コーラス、フェイザー、リバーブなどを内蔵。 | 外部機材を買わずに多彩な音を試せる。音作りの基礎を学びながら好みのサウンドを探せる。 |
| マイナスワン機能 | YouTube音源のギター部分だけを消して伴奏用トラックを作成できる。 | 実際の曲に合わせて練習できるため、耳コピ練習や実践的な演奏練習に最適。 |
| 区間リピート | 曲の特定部分を繰り返し再生して練習できる機能。 | 苦手なフレーズを集中的に練習でき、効率よく上達できる。 |
| 速度調整 | 曲の再生速度を変更しても音の高さ(ピッチ)が変わらない機能。 | 難しい曲をゆっくり練習し、慣れたら徐々にテンポを上げていける。 |
| アプリ内学習機能 | コード、アルペジオ、ストロークなどを動画と譜面で学べる教材機能。 | 教則本を使わず、映像と図で理解しやすく、初心者でも練習を続けやすい。 |
ギター練習で必須だったこれらの機材機能を内蔵することで運びやすく、
電源を入れればすぐ弾ける手軽さは、ギターを気軽に生活の一部に取り入れたい人に理想的。
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伝統の外観デザインを維持しながら、テクノロジーの進化を自然に取り入れたこの1本は、
これからのギター文化の方向性を示す重要な一歩となっている。

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