Appleの最新OSとなる「macOS Ventura」がついにリリースされました。
(Venturaはベンチュラと読みます。)
今回のmacOSはシリコンMacを前提として開発されているため、M1チップ搭載のMacユーザーにはかなり魅力的なのではないでしょうか。
そこで今回はmacOS Venturaの新機能を紹介してまいります。
注目の新機能6選
紹介する新機能はこちらです。
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- 検索デザインを刷新
- 連係カメラ
- ステージマネージャ
- 「システム設定」がiOS寄りに
- アプリのログインに顔認証が利用可能
- 結構使えるフリーボード
検索デザインを刷新
macOS Venturaでは、まずファイル検索システムが改良されました。
ストレージ内のファイルを探す際、右上の虫眼鏡マークからファイル名などを入力して検索すると思いますが、画像ファイルなどはクイックルックできるようになりました。
画像ファイルであれば、結果のサムネイルをクリックしてスペースバーを押すとクイックルック(簡易表示)できます。
さらに、そこからプレビューアプリで表示し直すことも可能です。
また、連絡先やSafariのブックマークも検索できるなど、より幅広い検索対象を一括で検索し、候補を一覧表示できるようになりました。
連係カメラ
おそらく、今回のアップデートで一番期待された新機能かと思いますが、iPhoneをMacのWebカメラとして利用できる「連係カメラ」はかなり注目です。
ただ単にiPhoneをWebカメラとして使うのではなく、連係カメラ特有の機能も備わっています。
例えば、常に自分の姿を画面の中央に表示する「センターフレーム」は、テレワークでのメーティングでも有効活用できそうです。
また、デスクビューでは自分と手元を同時に映すことができるので、遠隔での作業指示を助けてくれそうです。
ステージマネージャ
macOS Venturaではユーザーインターフェースに「ステージマネージャ」という機能が加わりました。
これは今隠れているウィンドウを画面端にサムネ化するというものです。
アプリを複数同時に使うDTP作業や、ファイル操作などで「常に表示する必要もないけど、やや頻繁に使うウィンドウ」って結構あるかと思います。
そういう時にDockに最小化するのではなく、すぐにアクティブ化できるくらいに簡易表示されていると作業の効率化につながります。
ステージマネージャのサムネ化は、コントロールセンターからON/OFFが可能です。
「システム設定」がiOS寄りに
macOS Venturaから、システム設定の画面がiOSとほぼ同一のデザインとなりました。
Macをお使いの方で、スマホもiPhoneという方は多いと思います。
その場合「iPhoneはこうだけどMacは・・・」というのは、意外とストレスかもしれません。
PCの設定は理解も必要とされる操作であり、利活用する上でも避けて通れない部分でもあるので、こうした分かりやすさへの配慮はとても嬉しいですね。
アプリのログインに顔認証が利用可能
iPhoneでお馴染みの指紋認証や顔認証が、ついにmacOSでも使えるようになりました。
Webサービスを利用する上で、セキュリティへの配慮は怠れないところ。
もはや現代人が生活する上で意識すべきこととも言えるでしょう。
iPhoneではパスコードやPINよりも安全な生体認証が随分前から採用されていましたが、macOS Venturaにも同様の「Touch ID」や「Face ID」を可能とする「パスキー」と呼ばれるセキュリティ機能が搭載されました。
結構使えるフリーボード
macOS Venturaでは、簡単な図式が作れる「フリーボード」が利用できます。
これは好きな位置にテキストや図形を、まるでパズルのように並べてメモやマインドマップなどを作ることができるアプリです。
慣れれば、図にある「SDGsとは?」のような図式であれば10〜15分程度で作れるでしょう。
感覚として、テキストボックスと図形のみが使えるWordといったところでしょうか。
動作が機敏なので、さっと具体的に何かをメモできるという点では便利かと思います。
exFATを読み込めない不具合あり
例えばSurfaceなどのWindows PCも保有されている場合、macOSとの共有ストレージのフォーマット形式に「exFAT」を利用している方も多いでしょう。
残念ですが、macOS VenturaにはexFAT形式のストレージを認識できない不具合が確認されています。
なかには、exFATの一つ前のWindows用フォーマット形式である「FAT32」でも読み込みの不具合が発生しているようです。
外付けストレージで相互を行き来していた方にはかなり不便ですが、修正まではクラウドストレージなどで凌ぐのが良いでしょう。
macOS Ventura 対応機種
macOS Venturaアップグレード対応機種は以下の通りです。
iMac
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- iMac 2021 M1 (24-inch)
- iMac 2020 (Retina 5K, 27-inch)
- iMac 2019 (Retina 5K, 27-inch/Retina 4K, 21.5-inch)
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MacBook Pro
画像引用元:Apple 公式サイト
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- MacBook Pro M2 2022 (13-inch)
- MacBook Pro 2021 (16-inch/14-inch)
- MacBook Pro M1 2020 (13-inch)
- MacBook Pro 2020 (13-inch, 2020, Two Thunderbolt 3 ports/Four Thunderbolt 3 ports)
- MacBook Pro 2019 (16-inch)
- MacBook Pro 2019 (15-inch/13-inch, Two Thunderbolt 3 ports/Four Thunderbolt 3 ports)
- MacBook Pro 2018 (15-inch/13-inch Four Thunderbolt 3 ports)
- MacBook Pro 2017 (15-inch/13-inch Four Thunderbolt 3 ports/Two Thunderbolt 3 ports)
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MacBook Air
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- MacBook Air M2 2022
- MacBook Air M1 2020
- MacBook Air 202 (Retina, 13-inch)
- MacBook Air 2019 (Retina, 13-inch)
- MacBook Air 2018 (Retina, 13-inch)
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OSアップグレード前は、Time Machineなどを使って必ずデータのバックアップをとりましょう。
また、macOS Venturaのアップグレードには約26GBのストレージ容量が必要となります。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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