Androidスマホに「ウイルス対策」「高速化」「自動化」アプリは本当に必要?
スマホの動作が遅くなったり、バッテリーの減りが早く感じたりすると、「クリーナーアプリ」や「バッテリー節約アプリ」を使いたくなるかもしれません。しかし、これらのアプリの多くは、実際には効果が薄いだけでなく、危険な場合もあります。特に中高年の方やスマホ初心者の方は、注意が必要です。
Androidで「便利そうなアプリ」に潜む危険性
「スマホを速くする」「バッテリーを長持ちさせる」「ゴミを自動で消す」といったアプリの中には、悪意のあるものが存在します。これらのアプリは、見た目は普通でも、実際には以下のような危険があります。
- 個人情報の盗難:連絡先や写真、メッセージなどの個人情報を無断で収集する。
- 不正な広告表示:嘘や不安を煽るメッセージを表示して、個人情報やパスワードを収集しようとする。
- マルウェアの感染:スマホにウイルスを仕込み、操作不能にしたり、削除すると増える危険表示を画面に沢山に表示したり、勝手に操作されるなども起こります。
- ハッキング:スマホをロックして操作を完全に不可能にして、個人情報を盾にして、身代金を請求してくるケースもある。
実際に、Googleは2024年に2.36百万件のポリシー違反アプリの公開を阻止し、158,000以上の「悪質な開発者アカウント」を禁止しました。
Google Playストアでも安心できない?
Google Playストアは、アプリの安全性を確保するために厳しい審査を行っていますが、
それでも完全ではありません。過去には、マルウェアを含むアプリがストアに掲載され、
数百万回ダウンロードされた事例もあります。
さらに、Google Playストア以外からダウンロードしたアプリは、Googleの審査を受けていないため、危険性が高まります。これらのアプリは、ユーザーの知らないうちに個人情報を収集したり、スマホを不正に操作したりする可能性があります。
広告クリックを通じた危険なアプリの拡散
多くの無料アプリやウェブサイトでは、広告が表示されます。これらの広告の中には、見た目は普通でも、実際には危険なアプリのダウンロードを促すものがあります。
- ターゲット広告:ユーザーの検索履歴や閲覧履歴をもとに、興味を引く広告を表示。
- 誤クリックを誘導:広告をダウンロードボタンに見せかけたり、ダウンロードサイトに誘導して、危険なアプリをダウンロードさせようとする。
広告の中には、ユーザーの不安や興味を利用して、危険なアプリをインストールさせようとします。広告会社での広告発行の審査基準は、会社によって違うので、中には危ない広告もあります。
Androidスマホの機能は進化し続けている!
以前は、スマホの動作を速くしたり、バッテリーを節約したりするために、専用のアプリが必要でした。しかし、現在のスマホには、これらの機能が標準で搭載されています。
- Androidのバッテリー管理機能:アプリのバックグラウンド動作を制限し、バッテリーの消耗を抑える。
- 不要ファイルの自動削除:キャッシュや不要なファイルを自動で削除する機能。
- セキュリティ機能の強化:Google Playプロテクトなど、ウイルスやマルウェアからスマホを守る機能。
Googleは危険アプリダウンロードのリスクを減らし、android製品の満足度を上げるために、
別途アプリをインストールしなくても、始めからスマホがなるべく快適に使える様に、
有名になった便利機能をスマホ本体に搭載する傾向が高いです。
スマホの動作が遅いと感じたら
スマホの動作が遅くなったと感じた場合、以下の点を確認してみましょう。
- アプリの整理:使っていないアプリをアンインストールする。
- ストレージの確認:写真や動画、不要なファイルを削除して、空き容量を増やす。
- ソフトウェアの更新:最新のソフトウェアにアップデートすることで、動作の改善が期待できます。
- 使用年数の確認:スマホのバッテリーや本体の寿命は使い方に個人差はありますが、3〜4年が一般的です。セキュリティアップデートが継続されなくなったり、性能が現代に追い付かなくなってくると買い替えが必要です。
対策を行っても改善しない場合は、専門の修理店に相談するのも一つの方法です。
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失敗しないアプリの選び方
アプリをダウンロードする際は、以下の点に注意しましょう。
- 公式ストアからのダウンロード:Google PlayストアやAppleのApp Storeなど、公式のストアを利用する。
- 開発者情報の確認:信頼できる開発者かどうかを確認する。
- レビューの確認:他のユーザーのレビューを参考にする。
- アプリの権限の確認:必要以上の権限を要求していないか確認する。
ポイントを押さえることで、危険なアプリを避けられる可能性が上がります。
ウイルス感染したら?スマホショップと修理店の違い
ウイルス感染や動作異常が発生した場合、スマホショップの店員には、マニュアル化された対応が無かったりお店のメリットが無いため、買い替えを勧めることが多いです。
スマホショップは名前の通り、スマホや通信回線を販売する会社ですよね?
スマホの修理店では以下のような対応が可能です。
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ウイルスアプリの隔離作業:専門的な知識を持つスタッフが、ウイルスアプリを特定し、隔離する作業を行います。
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条件付きの初期化リセット:隔離だけでは対処が難しい場合、データの回収を諦め、ウイルスとデータ丸ごと初期化リセットを行うことができます。これによりウイルスを取り除くことができますが、データは消去されることがほとんどです。
これらの作業は実費で行われますが、スマホを買い替えるよりも経済的です。
データを失わないためにも、普段から重要なデータは定期的にバックアップしておくことが重要です。
安易に「便利」という誘い文句に乗ると痛い目を見ることに
結論:
怪しいアプリは使わず、GoogleやApple、実績ある有名企業が開発したアプリを
使うのが一番安全!初心者や安全性を調べることが面倒な人は使わない方が良い。
スマホの「高速化」や「バッテリー節約」を謳うアプリの中には、実際には効果が薄かったり、危険なものが含まれています。特に中高年の方やスマホ初心者の方は、安易に怪しいアプリをインストールしないよう注意が必要です。
スマホ性能を維持するためには、標準で搭載されている機能を活用し、足りなければ純正アプリをなるべくダウンロードし、不要なアプリをインストールしないことが大切です。簡単に快適にスマホを使うためには、正しい知識を身につけるのがいちばん。
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