Switchが水没!水没トラブルとプロの修理の重要性!
当店では最近、水没したNintendo Switchの修理が非常に多く寄せられています。水没はゲーマーの悲劇とも言える状況、その結果としてさまざまな故障が発生します。本ブログ記事は、そんな水没によるSwitchの故障に焦点を当て、起こりやすい症状や影響をご紹介します!
Switchが水没すると起こりやすい故障
Switchはスマートフォンと違って防水機能はありません。ですがお風呂でSwitchをプレイしていて湯船に落としてしまうなどで故障、修理依頼が実は多いんです!
Switchは高画質3Dゲームが主流になった現代に合わせて、任天堂がグラフィックボード開発大手のNVIDIA社と協力して開発しました。Switchにはスマホより高画質な画像処理を小型で長時間できる程の電子基盤が入っているということです。そして、さすがに冷却機能無しにSwitchは長時間稼働できないため、パソコンと同じように冷却ファンが回っています。
つまり、Switch内部はスマートフォンの様に密閉されていません。
水没での電源トラブル
水没により内部の回路が損傷してSwitchが電源を入れられなくなることがあります。このような場合、修理専門店ではまず内部クリーニングを行います。しかし、既に基盤が錆びていたり、化学変化により内部回路が白く変色している場合は、クリーニングだけでは改善しないことがあります。そのような場合の最終手段として基盤修理を行うことも可能です。しかし、基盤修理は専門の設備が必要で、修理金額が高額になりやすいため、Switch内部のデータを取り戻したい場合に限り、基盤修理を進めています。
画面の表示問題
水が画面に浸入すると、表示に異常が生じる可能性があります。このような場合、画面部品の交換が可能です。しかし、画面を表示するための画像処理を行うコンピュータ部分に故障がある場合は、部品を交換しても改善されないことがあります。そのため、画面部品を交換し、その後で動作を確認することが重要となります。
Joy-Conコントローラーの不具合
Joy-Conコントローラーにも水が浸入する可能性があります。水没により、コントローラーのボタンやスティックの動作が不安定になることがあります。具体的には以下のような症状が見られることがあります。
- アナログスティックのドリフト:スティックが中央位置にあるにもかかわらず、ゲーム内でキャラクターが動き続けるという問題が発生することがあります。この症状は、スティックの部品交換やクリーニングにより改善することがあります。
- ボタンの反応不良:ボタンが反応しない、または押し続けているにもかかわらず反応が途切れるという問題が発生することがあります。この症状は、ボタンの部品交換やクリーニングにより改善することがあります。
- Joy-Conの充電問題:Joy-Conが充電されない、またはバッテリーの持ちが極端に短いという問題が発生することがあります。この症状は、バッテリーの交換により改善することがあります。
これらの症状が発生した場合、ボタンやスティックの部品交換、電池交換が可能です。しかし、Joy-Conは比較的安価で購入が可能なため、損傷箇所が多い場合や部品交換で症状が直らない場合は、新しいJoy-Conの購入をおすすめします。
充電の問題・充電コネクタや充電システムの故障
水没するとSwitchのバッテリーに影響が出る可能性があります。なんとかバッテリーだけのダメージだけに留まっている場合は、本体のクリーニング後、バッテリーを新しいものに交換した時点で充電の機能が戻ります。
Nintendo Switchの充電機能の問題はそれだけではありません。充電が途中で止まってしまう、全く充電ができない、充電コネクタの損傷が出る、などの症状が現れることがあります。充電システムの故障も関係している場合があります。Switchが正常に充電できない、またはバッテリーの持ちが極端に短くなるといった問題を引き起こすことがあります。
Nintendo Switchの充電コネクタは、基盤に直接細かくハンダ付けされており、コネクタ部分が容易に脱着できない仕様になっており、他のゲーム機よりも強度が低い構造となっています。これによりSwitchはコネクタ部分の消耗や金属疲労が蓄積して、損傷が発生しやすいという問題はある様です。水没の場合も同様で、充電コネクタの問題は単純な部品交換だけで解決することが難しく、充電のコントロールをしている基盤やシステムも関わっているため、場合によっては基盤修理が必要となることがあります。
スピーカー・マイクの機能低下や動作しない
水がスピーカーやマイクに浸入すると、音声の再生や録音に問題が生じることがあります。音が歪んだり、全く出なくなったりする可能性があります。別売りのイヤホンを接続する事もできますが、
もしも音声処理をする元の基盤が損傷すると、何を接続しても音声信号が出ないため、音が出ないままになります。その場合は基盤の修理に進む事もできます。
内部回路の腐食
水没により内部の回路が腐食することがあります。これにより、各種機能の動作が不安定になります。水没しても放置すると一時的に直った様にみえる事がありますが、中は錆びているため後から起動しなくなる場合もあります。水没して時間が経つと内部回路が錆びたり、白く変色して粉が出てくるなどが発生しやすいです。
ソフトのカードスロット、SDカードスロットの故障
水没でSDカードスロットが損傷を受けることがあります。Nintendo SwitchのソフトのカードスロットやSDカードスロットはゲームソフト、SDカードを読み込む重要な部分です。スロットが故障すると、ゲームカードが認識されない、データが正常に読み書きできないといった問題が発生します。特に、SDカードが正しく認識されないと、ゲームプレイ中に接続エラーが発生してゲームが強制終了するという症状も出ます。したがって、SDカードに認識エラーが発生するだけでも、ゲームプレイに大きな影響を及ぼす可能性があります。
これら問題に対する修理や対処法は、故障状況によりますが以下のような手順がとられます。
- クリーニング:カードスロットに汚れや塵が詰まっている可能性があるため、専用のクリーニングツールを使用してスロットを清掃します。
- 部品交換:スロットが物理的に損傷している場合や、クリーニングしても問題が解決しない場合は、カードスロットの部品交換が必要となることがあります。これは専門的な技術と設備が必要となります。
まとめ
水没したNintendo Switchは、速やかに修理専門店に持ち込むことが重要です。自己修理を試みるとさらなる損傷を引き起こす可能性がありますので、専門家による診断と修理が必要です。
修理過程では、水が浸入した箇所をひとつひとつ特定し、回路やコンポーネントのクリーニングや交換が行われます。また、水没による腐食や損傷が激しく故障箇所が複数ある場合、部品の交換や修理のリスク、トータル修理金額が高くなる可能性があります。
Switch水没の予防方法
水没事故を防ぐためには、Nintendo Switchを水の近くや湿気のある場所で使用しないことが重要です。冷却ファンで空気を吸って吐いているので湿気が多い場所での使用も良く無いです。
また、カバーや保護ケースを利用することで、多少のよごれや衝撃に対しての保護なら可能です。定期的なメンテナンスや清掃も大切です。水没した場合は速やかに電源を切り、修理専門店に持ち込むことをお勧めします。
♦︎他にも気になる記事はこちら↓
カテゴリー