毎月のスマホ代を安くしたい!という、スマホユーザーの切なる願いを叶え続けてきた格安SIM(MVNO)。
最近は5GやeSIMへの対応も進み、格安SIMの実用もほぼ一般化されてきたかと思います。
しかし、格安SIMは種類がいっぱい!これから乗り換えを考えている方は「どこが一番いいんだろう」と迷うはずです。
そこで今回は、今から格安SIMに乗り換え契約される方にオススメできるMVNO事業者を紹介いたします。
格安SIM(MVNO)を選ぶときのポイント3つ
まずは格安SIMを選ぶ際、どのようなことを考慮すれば良いかを説明いたします。
自分に合ったパケット通信量を
まずチェックすべきは、毎月使用できるパケット容量です。
よく「容量」「ギガ数」と呼ばれている概念ですね。
最近よく見かけるプラン体系として、「容量無制限」というものがございます。
データ通信に特化したSIMであれば月額料金も安いのですが、用途によっては割高になってしまうこともあります。
例えば
- 自宅にWi-Fi環境をもたず、スマホのみを利用している方
- 自宅にWi-Fiルータがある方
- 動画やゲームはPCで楽しんでスマホはSNSやメールが主と言う方
この方達では毎月のパケット使用量は大きく異なります。
なので「大容量プラン」や「容量無制限」といった契約ができるMVNOをみかけても、その必要性を一旦考えましょう。
中には、数GBであれば1,000円程度、数十ギガであれば2,000円程度・・・と段階制のプランが用意されているMVNOもありますので、大容量に憧れる気持ちが強ければそうした格安SIMを契約してもいいでしょう。
通信速度は「実測値」で判断しよう
また格安SIMを選ぶ際には「どれほどの速度で通信できるか」というところもチェックしておきましょう。
この時、つい「最大速度」の方に目がいってしまい、「えっ、この回線2Gも出るの?!」とテンション上がってしまいがちです。
ですが、気を付けていただきたいのは、それはあくまで「最大値」です。
さらに論理値であるため、実際にその速度が出るのは稀な場合も珍しくありません。
このことは「ベストエフォート型」とも呼ばれており、キャリアも明示しています。
通信速度で本来見るべきは「実測値」です。
実際に使ってみた人の感想なども参考にし、また自分の地域ではどうなのかなども検討しましょう。
おトクななキャンペーンも事前にチェック
多くのMVNO事業者では、格安SIM契約時にキャッシュバックが受けられるなどのキャンペーンを行なっている場合もございます。
検討しているMVNO事業者が複数ある場合、こうしたことも選定の条件に入れておきましょう。
但し、注意しておかなくてはならないのは「乗り換え」の場合です。
あるキャリアから別のキャリアに乗り換える際
- 予約番号発行手数料
- 違約金
- 乗り換え先での事務手数料
などが発生します。(2、3に関しては無い場合もあり)
こうした費用より、実際に手元に残るキャッシュバック金額は少なくなる場合もあります。
「もらえるだけラッキー」くらいに考えておき、あくまで実用面を考えて契約するSIMを選びましょう。
おすすめ格安SIM5選
2023年1月現在、格安SIMビギナーにおすすめしたいMVNOを5つ厳選しました。
LINEMO
最初に紹介するのは、SoftBank回線を使用したMVNO、LINEMOです。
LINEMOのここがおすすめ!
LINEMOは「カウントフリー」という制度を採用しており、なんとLINEを利用する際のパケットは消費とみなされず、使い放題となります!※例外あり
更に、LINEスタンプ プレミアム ベーシックコースの場合はLINEスタンプも使い放題となります。
今やLINEは電話やメールと同じ水準で、生活面でのコミュニケーションでなくてはならないものですね。
それが「使い放題」というのは、かなり大きなメリットと言えるでしょう。
LINEMO プラン情報
プラン名 | パケット容量 | 料金 |
ミニプラン | 3GB | 990円(税込) |
スマホプラン | 20GB | 2,728円(税込) |
音声通話はオプション(標準550円/月、通話定額は1,650円/月)
ahamo
ahamoはドコモの回線を使用するMVNOです。
ahamoのここがおすすめ!
Ahamoは月額料金が安いだけではなく、「始め”安さ”」もトコトン安いMVNOです。
始めやすさポイントとして、手続きは全てネット上で完結します。
「仕事が忙しくてショップに行く暇がない」
「すぐに格安SIMを始めたい」
といった方にはうれしいシステムですね。
また、有料(3,300円)にはなってしまいますが、ショップで手続き方法を教わるというリアル対応も行っています。
ショップ店員が手続きをしてくれるわけではないのですが、それでもリアル対応があるのは手厚いですね。
ahamo プラン情報
プラン名 | パケット容量 | 料金 |
ahamo | 20GB | 2,970円(税込) |
ahamo大盛り | 100GB | 4,950円(税込) |
通話は5分間無料、5分以降は22円/30秒
povo
povo(ポヴォ)はauの回線を使用する、ちょっと変わったMVNOです。
povoのここがおすすめ!
povoは、自分に合ったオプションを組み合わせて自分に合った内容で契約するという、一見変わったプラン体系をとっています。
例えばデータ通信は24時間以内なら無制限、それ以降の時間は1GB、3GBのオプションも追加するといった使い方です。
少し知識がいる面もありますが、中古端末を楽しまれている方には魅力的ではないでしょうか。
povo プラン情報
基本料金:0円
通話料:22円(税込)/30秒
SMS送信料:3.3円(税込)/通(70文字まで)
データトッピング(オプション)
使い放題・・・330円/24時間
データ追加
容量 | 期間 | 料金/回 |
1GB | 7日間 | 390円(税込) |
3GB | 30日間 | 990円(税込) |
20GB | 30日間 | 2,700円(税込) |
60GB | 90日間 | 6,490円(税込) |
150GB | 180日間 | 12,980円(税込) |
mineo
mineoは昔からあるMVNOですので、知っている方も多いのではないでしょうか。
mineoのここがおすすめ!
お次も中古端末愛好家やサブ機ユーザーに嬉しいMVNOです。
mineoは昔からあるMVNOだけあって、音声通話やパケットシェアなどオプションも充実しており、サービス面でバランスの取れたMVNOといえます。
ただ何より嬉しいのが、大手3キャリアとも回線を網羅しているということです。
「余っている端末がある」
「欲しかった端末が偶然、安く手に入った」
など、端末ありきで格安SIMを考えているのであれば、mineoは有力候補ですね!
プラン体系も、あらかじめデータのみか音声もセットなのかで組まれているため、「データ通信に音声プランつけるといくらくらい・・・」と悩むことなく、わかりやすいのも嬉しいポイントです。
mineo プラン情報
パケット容量 | 音声+データ通信 | データ通信のみ |
1GB | 1,298円 | 880円 |
5GB | 1,518円 | 1,265円 |
10GB | 1,958円 | 1,750円 |
20GB | 2,178円 | 1,925円 |
au、DoCoMo、SoftBankどの回線プランも料金は同じです。
IIJmio
端末のセット販売が充実しているIIJmioも、歴史のあるMVNOです。
IIJmioのここがおすすめ!
逆に端末などもまだという方には、端末のセット販売が充実しているIIJmioがおすすめです。
IIJmioはセット販売されている機種の充実性では群を抜いているといっても良いでしょう。
取り扱い端末として、
- iPhone
- iPad
- Xperia
- AQUOS
- motorola
- ZenFone
- HUAWEI
- Xiaomi
と充実のラインナップです。
またお得な料金で音声通話ができる「みおふぉんダイアル」も提供しているので、メイン端末としての運用も安心です。
身一つでMVNOはじめるなら、IIJmioがおすすめです!
IIJmio プラン情報
プラン名 | 2GB | 4GB | 8GB | 15GB | 20GB |
音声プラン | 850円 | 990円 | 1,500円 | 1,800円 | 2,000円 |
SMSプラン | 820円 | 970円 | 1,470円 | 1,780円 | 1,980円 |
データプラン | 750円 | 900円 | 1,400円 | 1,730円 | 1,950円 |
※各プラン情報はいずれも2023年1月29日現在のものです。
SIMロック解除をお忘れなく
すでに端末を用意しているか、もしくは購入を考えている場合は「SIMロック解除」の必要性に注意しましょう。
キャリアから販売されている端末には、そのキャリアの回線でしか契約できない制限がかかっています。これをSIMロックと言います。
SIMロックは解除可能端末であれば、キャリアのWebサイトもしくは店頭で解除することができます。
フリマアプリや中古ショップで購入の場合、できるだけ解除されている端末を選ぶと良いでしょう。
まとめ
今回、紹介したMVNOはこちらです。
- LINEMO・・・普段からLINEが多めな方向け
- ahamo・・・気軽に始められる格安SIM
- povo・・・やや知識のある、こだわり派向け
- mineo・・・中古端末をこよなく愛する方向け
- IIJmio・・・身一つで格安SIM生活が始められる
MVNO事業者は数多くありますが、実際のところは特徴がまちまちで、選び方の最大のポイントとしては「自分の肌に合うか」ということになってきます。
いきなり料金面や速度といったスペック面に着目するより、「何をしたいか」を基準に選ぶのが正解に近いと思われます。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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